会社の技術的な課題を、組織横断で解決するチームを立ち上げたときの話をします。
会社が抱えていた問題
これまでエンジニアが関係する課題は、技術的な課題であってもチームマネジメントに関する課題であっても、個々のエンジニアが解決にあたっていました。
会社の規模が小さかったときはそれでも良かったのですが、規模が大きくなり複数ラインで開発するようになってからは、課題が解決できるかどうかはそのエンジニア個人の能力に依存するようになってしまいました。
組織で働くメリットの一つとして、各エンジニアの強みや知見を集めることでより難易度の高い問題に対処できることがあげられます。
会社としての技術力を一段上げ、よりハイクオリティで生産性の高い開発をするために、技術戦略チームを立ち上げることにしました。
検討チームの立ち上げ
サーバサイドのエンジニアリーダーと、クライアントサイド(Unity)のエンジニアリーダーに声をかけ、検討チームが発足しました。
まずは各自が思っている課題の洗い出しから始めました。
それぞれが付箋に書き、ホワイトボードに貼り出しながら説明、それを聞いて関連する課題があったらそれも貼り出す、という形で進めます。
ある程度挙げられたところで、付箋をmiroに転記しました。
miroでは、課題の抜け漏れがないかを検討するため、ざっくりとグループ分けをします。
ここでは、以下のような分類にしました。
- 事業に関する課題
-
エンジニアチーム
-
現在直面している課題
-
将来への備え
-
-
プロジェクト全体
-
立上げ時
-
開発・運営時(マネジメント)
-
-
-
会社組織に関する課題
-
-
人事
-
採用
-
配置
-
評価
-
報酬
-
育成
-
-
社内システム
-
チームの理念とミッション
このタイミングでチームの理念とミッションも考えました。
【チーム理念】
エンジニア全員が、個人ではなく組織で戦えるエンジニア集団の一員になる
【チームミッション】
「SECIモデル」と「ダブル・ループ学習」を実践・推進し、エンジニアの常識や文化のレベルを継続的に向上させる
活動内容を踏まえ、チーム名称も検討しました。ひねった名前も候補としてありましたが、ここはシンプルに「技術戦略チーム」としました。
これからやっていくこと
課題の抜け漏れがないと納得できたら、優先度を付けスケジュールを立てました。
優先度の高い課題のうち、まず最初にエンジニア個人がもっている暗黙知を集約することから始めることにしました。
それぞれのエンジニアがプロジェクトの設計・開発運用フェーズにおいて気にしたこと、意識したことなどのノウハウを明文化していきます。
今はいろんなエンジニアにヒアリングを行っているフェーズなので、まとまったらこのブログでも紹介したいと思います。